WT#14 彼女と映た夏

Weekend translation

子供たちが小さくても、色々勉強したい。大好きな山根さんの楽曲の歌詞がお題目なら継続できるかな、という超私的な魂胆。

流れ

・深夜早朝に歌詞を自分なりに翻訳する。
・週末にレッスン受講し添削してもらう。
・曲の雰囲気や作られた背景も伝える。
・復習用にこのブログにまとめる

注:歌詞の背景、状況説明は私の勝手な個人的日本語解釈で進めています。バイリンガル講師がなかなか見つからず、講師が日本語が分からないためにどうしても説明が多分に必要だからです。

#14 彼女と映た夏

今回のお題は「彼女と映た夏」。
夏が待ち遠しいくらいに寒い日が数日続きましたが
週末は暖かい感じですね。(目がかゆい…アレグラ様…)

講師はイギリス人のN先生!またまたよろしくお願いします(*´ω`)
え、ヴァクスィン?とうとう日本でも始まりました。まずはお医者様から打ち始めました。一般人は夏頃の予定です。

 

teacher
teacher

“The Summer When You Were Here With Me”…
OK, let’s get started.
曲のタイトルは「君がいた夏」ね。さあ、始めましょうか。

「彼女と映た夏」って…「映た」?!自然な訳が難しい。

 

me
me

Last summer, he always went on a weekend date with his girlfriend to the beach.
昨年の夏、週末になればいつも彼は彼女と二人で海に行っていました。

teacher
teacher

“to the summer beach on the weekends.”… I would remove “summer” because the beach itself doesn’t have a season. So we could say… “on the weekends in the summer.”
「夏の海へ出かけた」「夏」を削除しよう。海そのものには季節はないからね。「あの夏、週末になれば海へ出かけた」がいいな。

teacher
teacher

“We usually went out to the summer beach”…”used to go to the”…
I think there is a slightly better way.
「決まって二人で出かけた」は「usually went」よりは「used to go」の方がいいね。

あーそうですね。

me
me

They had arrived at the beach before dawn, so there was no one else around but them.
夜明け前に浜辺に到着し、周りには彼ら以外には誰もいない状態でした。

teacher
teacher

“there was no one on the seashore”… here we probably say “nobody would be on the seashore”
…I have something in my head that I’m trying to get out that sounds better.
…”You couldn’t find anyone on the seashore”
「誰もいない浜辺」…「nobody would be」がいいでしょう。
…もっと良い言い方があるんだけど…えっと、「You couldn’t find anyone」

うんうん、「nobody would be」そうでした。それがいい。
ん?もう一つはyouが主語か…うーん、えっとそれは…

me
me

Well… How does this sentence change if you put “we” as the subject?
えっと…youではなくてweを主語にすると文はどうなりますか?

teacher
teacher

When changing to “we”, then the “couldn’t” turns from past tense of “can” to a question of the possibility. It sounds almost like “We were looking for, but we couldn’t find any.”
この文のまま「you」を「we」に変えると、「couldn’t」の意味は「単なるcanの過去形」から、「論点の可能性」に変わります。「僕たちは誰かを探していたのだけど、誰も見つけることができなかった」という感じね。これ、ノンネイティブは意味の違いに混乱することが多いです。

なぜこんな質問をしたかというと、以前ラジオ番組でリスナーさんが、歌詞における「あなた」「君」「彼女」という二人称の使い分けを山根さんに聞いていたからです。答えは「距離感」ということでした。
この「彼女と映た夏」は「彼女」と書いて「きみ」と発音されています。ということは「君」と「彼女」の間くらい?微妙な距離だな。とにかく「君」よりは遠いんです。

「あなた」>「君」>「彼女」
「あなた」 「君」「彼女」 
お、こ、ここか?!↑

そしてこの歌詞は語りかけではなく回想。その距離感を意識して私は英訳していたので、最初に「There was no one on the seashore/浜辺には誰もいなかった」としていました。これはニュアンス的に不適切ですね。後から気づきました。
「Nobody would be」と講師が修正したときは、おお、そうだそうだ。と聞いていましたが、その後「You couldn’t find anyone」という言い方もあると聞いて、you…?それは距離感がちょっと違う?ような気がしてしまったんです。まだweの方がいいんじゃないかな?と思って聞いてみました。

you:世間一般の人(自分も含めて皆)
we :世間と比べて対比して僕たち(自分も含めて)

teacher
teacher

So then I would rephrase it to “we wouldn’t find anyone”.
「we」を主語にするのであれば、「we wouldn’t find anyone/僕たちは誰にも会わなかった」かな。

あー、なるほどなー。

「誰もいない浜辺」の表現
1. Nobody would be on the seashore/誰もいてへんかった
2. You couldn’t find anyone on the seashore/誰も見いひんかったよ
3. We wouldn’t find anyone on the seashore/俺ら誰にも会わへんかった
(論点の「可能性」の場合)4.We couldn’t find anyone on the seashore/俺ら(誰かを探したけど)誰にも会われへんかった

1~3でどれがこの歌詞にベストなんだろう?ヘナチョコ素人には分かりません。回想してるなら1が良いような気もしますが、これは純ジャパの感覚だからなのかな?
困ったときの夫。彼に意見を聞いてみよう。彼はブロークンenglish話者の私と違ってちゃんと文法を勉強したので。

me
me

しつもんドラえもん!意識しているのは「距離感」です。「昨年の想い出」との距離。「会えなくなった彼女」との距離。

hubby
hubby

うーん、2はなあ…youの世間一般通念として、1と比べたらやけど、やっぱり誰かに語りかけてる感が出るよなー
3はなあ…wouldだから過去のあることを強調しとうよなー。「俺ら誰にも会わへんかった」…別に二人きりだったことが主題ではないんやったら、1の文「誰もいてへんかった」を使って、その後の文で懐古感を出したらいいんやないか?

やっぱりそうよね。1にしよう。

hubby
hubby

難しいな~。歌詞は特にな~。

ブロークンでやってきたツケがここに現る。「単語を並べていたら通じるんだ」と海外旅行で実感してから、時制やニュアンスを特に気にせず「言いたいことのコアが伝わればいい、向こうの言ってることがなんとなく分かればいい」で適当にやってきたので、未だにひどい(恥ずかしい)文法知識です。

me
me

Because of her poor eyesight, she always wore high strength glasses.
彼女は視力が悪いため、いつも度のきついメガネをかけていました。

teacher
teacher

“You raised your eyes and smiled shy.” …”shyly” uh “shyly”? moment. Check this correction, Yes “shyly”. I don’t think I’ve ever written the adverb of “shy” that’s why it looks a bit strange.
「彼女は上目づかいで恥ずかしそうに笑った」…この「shy」は「shyly」だね。ん?あってるっけ?ちょっと待って調べる。うん、「shyly」だわ。

難しかったよ( ノД`)「はにかむ瞳」をうまく訳せずうーん、うーん、と苦肉の末に「恥ずかしそうに照れて笑った」の雰囲気で書いたのですが、なんとか伝わったようです。しかし形容詞shyを使うという凡ミス。

teacher
teacher

“A breezy wind was blowing through my arms.”…through…if it’s blowing through his arms, I imagine that he’s standing something like this.
風が腕をすり抜ける…「through」か…こんな感じに立っているのかしら?腕はこう?

me
me

Yes, that’s right. It feels like… under your arms.
そうです、腕がこうなってて…

teacher
teacher

Ok. then maybe “under my arms.”
“Flashback to the days I shared with you.” …Hmm OK.
うん、じゃあ「through」じゃなくて「under」の方がいいな。
「君と共に過ごした日々をフラッシュバックして」か、ふんふん、いいね。

これも難しかったよ( ノД`)「フラッシュバックに想い出めくって」ってどない訳したらええねん!!と苦肉の末に書きましたが違和感ないみたいで良かった。

me
me

Now he remembers the sandcastle he had built with her, frolicking like a child.
今、彼は彼女と一緒に作った砂の城を思い出しています、子供のように夢中で作った砂の城です。

teacher
teacher

I think the rest is all ok. That makes sense right.
うん、残りは問題ないよ。違和感なく書けています。

やったー(*‘∀‘)なんとか終わりました。

 

この曲は「彼女」の表記で発音が「きみ」です。二人称のことを以前ラジオで説明していただいていたため、どうしても「距離感」を意識し、ニュアンスの違いの表現が難しい…と実感しました。

歌詞中の「彼女/きみ」の表記をSheにするか Youにするかも迷いました。
表記は「彼女」だけど…うーん…「きみ」って歌ってはるからなぁ…youにするか…全部sheやherにすると遠すぎるもんなぁ。

「恋つば」は二人称が「あの子」なのでsheですね。
しかしこの「恋つば」の歌詞の英訳は私のような素人には難しすぎます。
「ガレージの片隅にあの子と飛び込んだ 夕立雲抜けて」ガレージに飛び込む!?雲を抜ける!?
「切なさの中で愛しさに翼が名を変えて 恋と言う名の痛みは涙の数だけ心の笑顔を優しくさせる」笑顔を優しくさせる!?
でも自分の「気持ち」を「翼」に例えたと山根さんインタビューで答えていたなぁ。翼(気持ち)の名前が切なさ(片思い)の中で愛しさ(両想い)に変わる…それをどうやってうまく表現したらいい?難易度MAX★★★★★。
「抱きしめて」は歌詞が比喩・隠喩なくシンプルで、時制も「今現在」だけなので難易度★でした。

日本語でも説明しにくいものを一体どうすれば外国人に伝わるだろう…
うーん、恋つばはもうちょっと経験積んでから(来年?)挑戦だな。

今は1日1mm成長している感じだから、
1年後に私は36.5cm先にいるはずだもの。

 

  
The Summer When You Were Here With Me
We used to go to the beach on the weekends in the summer.
Before the break of dawn,
nobody would be on the seashore, only our figures.

You wore your usual strong glasses.
Your eyes were smiling behind them.
I fooled around and took your glasses off.
You raised your eyes and smiled shyly.

A summer memory that I cannot get rid of.
I vividly remember that summer we spent together.
I’m another year older.
But even now I miss that summer when you were here with me.

A breezy wind was blowing under my arms.
Flashback to the days I shared with you.
We built our sandcastle on the beach until sunset.
Just like when we were kids.

A summer memory that I cannot get rid of.
I vividly remember that summer we spent together.
I’m another year older.
But even now I cherish that summer when you were here with me.

A summer memory that I cannot get rid of.
I vividly remember that summer we spent together.
I’m another year older.
But even now I miss that summer when you were here with me.

 

 

はやく夏になりたい。
夏になったら、本当に会えるんですかね。

昨年の夏、スキップされたライブ
夏が春に延期、春が夏に延期…

この夏なら、大丈夫になるかな。

ひとつ年取った今も変わらずに この夏が待ち遠しい
I’m another year older
Even now I can’t wait for this coming-up summer

本当に会えるの?
Will I really see him?